TIG溶接とアーク溶接について

2021/12/17 コラム
溶接方法には「どんな方法があるのだろう」とお考えの方もいらっしゃるようです。
ガスや電気を用いる方法がありますが、しっかり理解して安全に使用することが大切ですよね?
今回はアーク溶接に部類される「TIG溶接」について、お話させていただきます。

▼アーク溶接の種類
アーク溶接には、消耗電極式と非消耗電極式があります。

■消耗電極式
消耗電極式とは、母材とほぼ同じ成分のワイヤーや溶接棒を使用します。
電極となるワイヤーが溶加材の役割をし、自動で供給される溶接法です。
消耗電極式には、被覆アーク溶接やMIG溶接、MAG溶接などがあります。

■非消耗電極式
非消耗電極式とは、電極にタングステンが使用され、アーク放電を行います。
溶接棒などは、別で用意する必要があります。
非消耗電極式には、TIG溶接やプラズマ溶接があります。

▼TIG溶接の特徴
作業音が比較的静かで騒音リスクが低く、火花が飛ばないためスパッタがほとんど見られません。
作業速度はゆっくりですが溶接部分をしっかり確認しながら作業できるため、正確かつ綺麗に仕上げられます。
また個人で使う場合は資格が必要ありませんので、初心者でも作業できるのが特徴です。

アーク溶接には「消耗電極式」「非消耗電極式」があり、TIG溶接は非消耗電極式に該当します。
特徴として品質や作業性の高さ以外にも、個人作業では資格が必要ないこともTIG溶接が扱いやすいとされる理由です。