溶接加工でひずみが発生する原因とひずみを抑える方法について

2025/04/03 コラム

溶接加工を行っていると、ひずみが発生する場合があります。
人によっては、ひずみが発生して溶接加工が上手くできないと感じていませんか?
ひずみの対策を行うためには、原因と対策の仕方を知ることが大切です。
今回は、ひずみが発生する原因と対策について解説させていただきます。

▼溶接加工でひずみが発生する原因
ひずみが発生しないようにするために、原因を知っておくことが重要です。
早速ですが、溶接加工でひずみが発生する原因をいくつかご紹介させていただきます。

■部材の膨張と収縮
部材の中央に必要以上の熱を与えてしまうと、部材の膨張と収縮が起き、ひずみが発生します。
溶接加工では、ひずみが発生しない熱を与えることが重要ですね。

■セッティングの不備
溶接加工では、セッティングができているかどうかもポイントになってきます。
セッティングに不備があると、ひずみが発生してしまいます。
溶接加工に慣れていない内は、セッティングに手間取ってしまうかもしれません。

▼ひずみを抑える方法
ひずみを抑えるためには、一体どうすれば良いのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
最後に、ひずみの対策をいくつかご紹介させていただきます。

■熱が集中しないようにする
溶接加工を行う際、部材の下に銅板や鋼板を敷くことで部材となる部材の熱を逃がすことができます。
これにより、ひずみが起きる可能性を減らせますね。

■溶接治具で部材を固定する
部材を溶接治具で固定し、ひずみを発生しにくくするのも対処法のひとつです。
溶接テーブルに製品の形状に合わせたクランプで固定します。
製品によっては、専用のクランプが必要なので、注意してください。

■溶接の方法を変える
皆様は、一体どのような方法で溶接を行っているでしょうか?
別の方法で溶接加工を行うのも選択肢のひとつですね。
溶接法は、アーク溶接やTIG溶接など、多岐に渡ります。

▼まとめ
溶接加工でひずみが生じる原因は、熱による金属の膨張と収縮とセッティングの不備が挙げられます。
部材の中央に熱が集中し過ぎないようにすることはもちろん、溶接治具で部材を固定し、ひずみが発生しないようにしましょう。
溶接加工で何か悩みがありましたら、大阪府にある「株式会社エステック」に一度ご相談ください。