MIG溶接の特徴について

2021/12/09 コラム
金属を取り扱う上で、どんな溶接方法があるのかご存じでしょうか?
MIG溶接は、一般的な溶接方法として広く認知されています。
今回は、MIG溶接についての特徴やメリット・デメリットを交えてご説明させていただきます。

▼MIG溶接の特徴とは
アーク溶接の一種で、シールドガスに不活性ガスを用いて行う消耗電極式の溶接法です。
ワイヤと母材との間に発生させたアークにより、同時に溶かしながら母材の溶接を行います。
シールドガスで大気と溶接部を遮断して溶接を行いますので、熱の発生自体も局所的で安全です。
主にステンレスやアルミなど、鉄の混じりが少ない金属に使用されるのも特徴のひとつです。

▼メリット
熱で起こる母材へのひずみなどが少なく、綺麗に仕上げることが可能です。
溶接スピードも速いので、効率的に作業を求める場合に向いています。
非鉄金属の溶接はMIG溶接でのみできる面も、メリットといえます。

▼デメリット
不活性ガスは他のガスに比べて高価で、溶接部の強度は他の溶接方法に比べると満足な強度を得られない場合があります。
また厚みのある母材の溶接は、他の溶接方法を選んだほうが効率的かもしれませんね。

▼まとめ
MIG溶接の特徴としては「アーク溶接の一種」「発熱が局所的」「アルミなど非鉄金属の溶接が可能」などがあります。
メリット・デメリットどちらもありますが一般的な溶接方法のMIG溶接を知れば、他の溶接にも応用することも可能です。