金属加工における金属溶接の種類
ひとくちに金属溶接と言っても、全てが同じ作業ではありません。
溶接はさまざまな製品に使用される技術であり、複数の種類があります。
今回は、金属加工で行われる金属溶接がどのようなものか説明します。
▼金属溶接の種類
金属溶接には、主に4種類あります。
■アーク溶接
電極と母材の間にアーク放電が起こると、電流で熱が発生します。
その熱を使って溶接を行うのが、アーク溶接の特徴です。
アーク溶接には「消耗電極式溶接」「非消耗電極式溶接」の2種類があります。
■TIG(ティグ)溶接
TIGとは「Tungsten Inert Gas(タングステン・イナートガス)」の略称であり、不活性ガスを用いて溶接を行います。
ガスによる保護で成分の変化を抑えられるため、質の高い加工が可能です。
■スポット溶接
電極棒で母材を挟んだ状態で電流を流すと、接触した部分に熱が発生します。
その熱を利用して溶接を行うのが、スポット溶接です。
この溶接方法は、挟む作業が必要なので薄板などに適していると言えます。
■ろう溶接
ろう溶接は、一般的に「はんだ付け」と呼ばれており、他の方法と違い母材を溶かさずに加工する方法です。
ろう材を隙間に流し込むことで、母材の形を変えずにしっかりと溶接ができます。
▼職人の高い技術は必要不可欠
種類の異なる方法で高品質な溶接を行うには、専門的な知識と確かな技術を身につける必要があります。
アルミのように融点の低い物を扱う場合もあるため、熟練の職人でないと対応が難しいことが多いのです。
職人の腕によって仕上がりが異なるため、信頼できる業者に依頼しましょう。
▼まとめ
金属溶接には、アーク溶接・TIG溶接・スポット溶接・ろう溶接の4種類の加工方法があります。
それぞれ特徴が異なり、素材に適切な方法で加工しなければならないのです。
また溶接は専門的な技術が必要ですので、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
弊社では腕の確かなベテランが溶接を行っておりますので、加工が必要な際はぜひご連絡ください。