タングステン電極にはどんな種類があるの?

2023/05/15 コラム

溶接方法の数だけ、溶接中にも使用する材料も数多く存在します。
その中には安全性を守るために、JIS規格というものに該当する材料があるのをご存じでしょうか?
今回はJIS規格に該当するタングステン電極について、ご紹介させていただきますね。

▼タングステン電極の種類
タングステン電極のうちJIS規格に適合したものは、以下の4種類あります。

■酸化トリウム入りタングステン電極
主に、直流TIG溶接に使用されるものです。
交流で使用すると、電極の先の形状が変化して溶接飛散しやすいのが特徴です。
1%と2%の2種類があり、純タングステン電極に比べると耐消耗性やスタート性に優れています。

■酸化セリウム入りタングステン電極
前述した酸化トリウム入りタングステンよりも耐消耗性やスタート性が優れており、交流で使用しても問題が起こりにくいです。
そのためアルミなどを交流TIG溶接する際によく使用され、こちらも1%と2%の2種類があります。

■酸化ランタナ入りタングステン電極
4種類のタングステン電極のうち耐消耗性やスタート性が最も優れており、主に自動融接に使用されます。
こちらも1%と2%の2種類があります。

■純タングステン電極
4種類のタングステン電極の中で、最も耐消耗性やスタート性が劣っています。
また先端部の形状が丸くなりやすいですが、その後はあまり変化しません。
そのため主に交流TIG溶接に使用されます。

タングステン電極には4種類あり、それぞれ適した用途が異なります。
それぞれの特徴を把握した上で、最適なものを選びましょう。
株式会社エステックは、最新の設備と職人の技術のどちらも兼ね備えております。
最も最適な方法を選択し金属加工をいたしますので、安心してご依頼ください。