ステンレスに適した溶接方法について

2023/01/16 コラム

ステンレスの溶接は難しいとよくいわれますが、なぜステンレスの溶接は難しいのでしょうか。
金属製品を取り扱う知識として、押さえていれば安心なポイントですよね?
ここではステンレスの溶接が難しい理由を交えて、適した溶接方法について解説させていただきますね。

▼ステンレスの溶接が難しい理由
一口にステンレスといっても加工方法や金属の含有量などで多くの種類があり、適した溶接の方法が異なります。
また最も幅広く利用されるオーステナイト系のステンレスには、溶接の熱で変形しやすい特徴があります。
種類ごとの特徴を押さえて溶接を行う技術を求められることが、ステンレスの溶接が難しいと言われる理由です。

▼ステンレスの溶接方法
ステンレスに使用される溶接方法は、主に以下の4つです。

■被覆アーク溶接
この方法は、全ての溶接作業が手作業となっています。
板厚0.8mm以上のステンレスの溶接が可能ですが、高い精度で不具合なく溶接するには高い技術が必要です。

■サブマージアーク溶接
この溶接方法は、被覆アーク溶接を自動化した溶接方法です。
複雑な形状でなければ自動溶接なので、同じ品質の溶接を素早く行えるというメリットがあります。

■TIG溶接
他の溶接に時間と費用はかかりますが、仕上がりの美しさと溶接精度の高さがメリットです。

■MIG溶接
アルミなど鉄が混じらない金属にも使用できる方法で、効率よく作業ができて生産性も高くステンレス溶接によく利用されています。

▼まとめ
ステンレスの溶接には、種類ごとの性質を理解した上で培った豊富な経験や高い技術が必要です。
業者を選ぶ際は、主な4つの溶接方法を使って品質の良い製品を作成できるところを選びましょう。
株式会社エステックは、経験豊富で技術力の高い職人を揃えております。
繊細な技術が必要な手作業にも対応しておりますので、ぜひご依頼ください。