ステンレスはどうして錆びないの?
2022/11/09
コラム
鉄は水に濡れるとすぐに錆びてしまいますが、ステンレスは錆びにくいのが特徴です。
でもステンレスは鉄が主成分なのに、なぜ錆びないのでしょうか?
今回は、ステンレスが錆びない理由をご紹介しましょう。
▼ステンレスとは
ステンレスは英語で「錆びない鉄鋼」という意味で、その名の通り錆びにくい金属とされています。
主成分は鉄ですがすぐに錆びてしまう鉄の特性を補い、錆びにくく改良した合金です。
クロムやニッケルなどを混ぜて、耐食性以外にも強度を向上させています。
▼ステンレスが錆びない理由
鉄が錆びる理由は、酸素と鉄が結びついて「酸化鉄」となるためです。
ステンレスに含まれるクロムは、酸素と結びつくと不動態皮膜という膜を形成します。
この膜は化学変化しにくく非常に強いので、鉄が酸化して錆びが発生することを防いでくれるのです。
またこの膜は1nmほどしかなく無色透明なので、肉眼で見ることはできません。
しかし他の金属の付着やアルカリ性や酸性の強い成分の長時間付着などで、錆びてしまうことがあるため注意が必要です。
▼まとめ
ステンレスが錆びないのは鉄にクロムなどが混ぜられており、不動態皮膜を形成するためです。
金属はそれぞれ特徴が異なるため、加工の際はその特徴を把握して最適な加工法を選択することが大切です。
株式会社エステックは、経験豊富な職人が高い技術力により金属加工を行います。
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