アーク溶接におけるシールドガスの役割とは?
2022/10/07
コラム
金属同士をつなぎ合わせる溶接方法の一つに、アーク溶接があります。
このアーク溶接法はいくつかの種類に分かれており、そのうち最も一般的なのがシールドガスを使ったアーク溶接です。
ではアーク溶接でシールドガスはどういった役割を担うのか、解説させていただきますね。
▼アーク溶接とは
アーク溶接は、「アーク放電」という電気的現象を利用した溶接方法です。
アーク放電とは空気中の放電現象のことですが、通常空気は電気を通しません。
しかし電気を通さない性質は、一定以上の電圧を加えると変化します。
この状態で急激な電気抵抗の低下が引き起こされると、大量の電流が流れるようになるのです。
また放電現象で発生するアーチ状の強い光を「アーク」と呼び、この時発生する熱で溶接を行います。
▼シールドガスの役割
アーク溶接の際に溶接個所に空気中の酸素・窒素・水素が触れてしまうと、溶接がしっかり行われません。
そのためアーク溶接中は金属と空気の接触を遮断する方法として、シールドガスを使用します。
シールドガスにはアルゴンやヘリウムといった不活性ガスや炭酸ガスなどが使用され、それぞれ特徴が異なります。
いくつかのガスを混ぜ合わせて使用することもあり、発火の心配も少ないメリットがあります。
▼まとめ
アーク溶接におけるシールドガスの役割は、溶接個所と空気が触れて溶接不良となることを防ぐことです。
シールドガスにはいくつか種類がありますので、溶接する素材などに合わせて最適なものを選びましょう。
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