TIG溶接における服装について

2022/07/07 コラム

「溶接作業において注意するポイントはなんだろう」とお考えの方もいらっしゃるようです。
どんな溶接作業でも安全対策を行い、安心して作業を行いたいですよね?
今回は、TIG溶接に適した服装についてお話させていただきます。

▼保護服
どのような溶接方法でも、保護服の着用は必須です。
TIG溶接は火花が少ないのが特徴ではありますが、それでも火傷や引火の恐れがゼロとはいえません。
必ずサイズ感や不具合がないかを確かめて、正しく着用する必要があります。

▼マスク
溶接をすると、ヒュームという溶けた金属の粉塵が舞ってしまいます。
ヒュームを吸い込むと、金属ヒューム熱というものを発症してしまう可能性があります。
これは風が拭いていなくても舞ってしまうため、風上であろうとも必ず着用しましょう。

▼手袋
溶接は、素手で行うことはできません。
高温物を取り扱い、さらにはヒュームも飛んでしまうため、専用の手袋を使います。
またTIG溶接の場合は両手を使って行うため、できる限り指先まで使いやすい手袋を選ぶことも大事です。

▼保護面
有害光線から守るため、溶接を行うには必ず保護面を使用しましょう。
また有害光線だけでなく、スパッタなどからも顔を守ってくれますよ。

▼その他の服装
保護服やマスク、手袋に保護面は必須となりますが、その他にも服装で気を付けるポイントがあります。
引火しやすい化学繊維製のシャツなどは、作業中は身に着けないようにしましょう。
専用のエプロンを着用するのも効果的です。

溶接作業は「保護服」「マスク」「手袋」「保護面」など、様々なリスクから身を守る格好をしなくてはなりません。
また高温物を取り扱うため、こまめに水分補給など暑さ対策も忘れないようにしましょう。