TIG溶接の資格について
「溶接作業には資格が必要なのだろうか」とお考えの方もいらっしゃるようです。
初心者にも作業を行いやすい溶接でも資格は必要なのか、気になってしまいますよね?
今回は、TIG溶接における資格についてお話させていただきます。
▼TIG溶接の資格
TIG溶接には「」という資格があります。
この試験は、日本溶接協会の基準にもとづいて検定試験を行い「基本級」と「専門級」があります。
■基本級
最初の試験である「T-1F」と呼ばれ、SS400の厚み3.2mmの板を突き合わせで溶接していきます。
専門級の試験を受験するには、必ず受けなければならない試験です。
■専門級
専門級では「V・H・O・P」の4種類があり、基本給に比べて当然難易度は高くなり、それぞれのアルファベットは溶接の姿勢を意味します。
「V・H・O」の難易度は同列ですが「P」は、管溶接試験で専門級の中で最高難易度です。
▼作業に資格は必要?
個人でTIG溶接をする場合、特に資格は必要ないので素人でもTIG溶接は可能です。
アルゴンガスなどの不活性ガスも危険性が低いため、現在取り扱いにおける厳しい制約などはありません。
▼資格を取得する理由
仕事としてTIG溶接を行う場合は、資格よりも経験や技術面を評価されやすい面もあります。
しかし資格自体はあるので、未経験者であればまずは資格を取っておくと就職などにも有利です。
また会社によっては、未経験者には資格取得を促すところもあります。
比較的安全性の高いTIG溶接でもリスクは伴うので、最低限の知識は必要だからです。
TIG溶接は「TIG溶接技能者」という資格が存在し、「基本級」「専門級」の2種類に分かれます。
また無資格での作業は可能ですが、技術や知識向上のためにも資格試験を取っていると役立ちますよ。